2021年1月15日 日本共産党北海道委員会の見解

◆吉川元農水大臣の在宅起訴にあたっての見解

 本日、吉川貴盛元農水大臣が収賄罪で在宅起訴された。現金を渡したとされる鶏卵業者「アキタフーズ」が、「アニマルウェルフェア」国際基準をめぐって、不利にならないよう、前代表の指示で吉川氏への働きかけを含む対策を検討していたということが、「しんぶん赤旗」の取材でもわかっていた。さらに、元代表は1社だけでは限界があると判断し、日本養鶏協会でも検討し、働きかけていたことも明らかになっている。吉川氏の起訴は当然のことと考える。「汚いお金で政治を歪める」金権腐敗政治は絶対に許されない。吉川氏は議員辞職したもののワイロは認めていない。自民党政権の責任も重大であり、疑惑の徹底解明を求めていく。

 4月25日に行われる2区補欠選挙の最大の焦点は「金権腐敗政治の一掃」、カジノ疑惑、河井夫妻の選挙買収疑惑、「桜を見る会」などの安倍元首相の政治の私物化などなど、底なしの金権腐敗の自民党政治に国民の審判を下す選挙である。私たち日本共産党は、「自公勢力に絶対に議席を渡さない」という立場で、市民と野党の共闘で、必ず勝利し、金権政治への審判を下す。そのために全力を尽くす決意である。

◆自民党の「2区補選、候補擁立見送り」について

 正直驚いている。政権政党が補欠選挙に候補を擁立できない、しかも菅政権最初の国政選挙である補選に候補を立てられないなど、前代未聞の出来事である。自民党政治がここまで追い込まれているのか、政権政党としての体をなしていないと思わせる象徴的な出来事である。

立候補を見送るのであれば、吉川元農水大臣にかかる金権疑惑について、自民党としての明確な説明責任を果たすべきである。わが党は、2区補選がどのような組み合わせの選挙になったとしても、「金権腐敗政治の一掃」の旗を掲げ、金権政治に審判を下す選挙として位置づけ、市民と野党の共闘をいっそう発展させ勝利するために全力を尽くす。

2012年1月15日

                            日本共産党北海道委員会

                            委員長 青山慶二