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―北海道から比例の議席獲得を必ず―

 

日本共産党委員長 志位和夫

 

  札幌のみなさん、おばんでございます。日本共産党の志位和夫でございます。総選挙が近づいてまいりまして、私は全国あちこち歩いておりますが、今度の選挙ほど国民のみなさんの暮らしの痛切な悲鳴がたくさん聞こえてくる選挙はありません。

 

国民きりすての一番の被害者は北海道
  私はいまの自公政治というのは、国民切り捨て政治だと思います。若いみなさんに使い捨ての労働を強いる、お年寄りを姥捨山に追いやるような悪い医療制度を押し付ける。農業や中小企業という地域産業を支えている大事な土台を切り捨てる。この切り捨て政治の一番の被害者になっているのが、この北海道じゃありませんか。
  みなさん、ですから、今度の選挙は、この切り捨て政治をおおもとから変えよう、この怒りの主権者の声を北海道から上げていこうじゃありませんか。どうか日本共産党を勝たせてください。よろしくお願いいたします。(拍手)

 

切実な願いの根っこは「二つの政治悪」
  みなさん、いま国民のみなさんが解決を願っているいろんな問題があると思います。私がぜひ見ていただきたいと思うのは、どの問題をとりましても、根っこをずうっとたどっていきますと、二つの政治の悪にぶつかってきます。
  一つは、あまりにひどい大企業中心。もう一つは、世界でも異常なアメリカいいなりです。共産党は、この二つの政治悪に正面から挑んで、国民が主人公という、憲法に書いてあるとおりの日本をめざして、おおもとからの改革、おおもとから政治の中身を変えようということを、今度の総選挙では訴えぬいて躍進をかちとりたいと決意しております。どうかよろしくお願いいたします。(拍手)

 

アメリカ発金融危機――カジノ資本主義の破綻
  まず話したいのは、アメリカ発の金融危機が世界の主要国に及び、日本の景気悪化にいまつながりつつあるということです。このアメリカの金融危機というのは、一言でいいますと、カジノ資本主義の破綻なんです。
  つまり金融の自由化、規制緩和といって、もう金融のまともな仕事を放棄して、金融業をばくちの世界にしてしまった。その中からあのサブプライムローンといういかさま的な商法があらわれ、そのばくちの胴元だったリーマンブラザーズがつぶれました。そこから起こっていることですね。

 

景気悪化の犠牲を国民に転嫁するな
  こういうときに、世界中がおかしくなって、日本の景気が悪くなったときに、政治はどういう責任を果たすべきでしょうか。二つ大事なことがあると、共産党が考えております。
  第一は、景気悪化の犠牲を国民に転嫁するな。この責任を政治は果たすべきだということです。
  みなさんいま、景気悪化を理由に雇用破壊がすすんでいます。世界一の自動車企業トヨタでは、アメリカ向けの自動車が売れな<なったというので、トヨタ九州という工場では、派遣労働者八百人を首切りました。期間労働者のハ千八百人、そのうち二割の二千人の首を切りました。
  みなさん、景気が悪くなったといったって、トヨタはなお一兆円以上もの巨額の利益を上げている世界一の黒字企業じゃありませんか。その黒字企業がリストラの嵐の引き金を引くなんていうことは、絶対に許すわけにいかないではありませんか。(拍手)
  中小企業のみなさんはどうでしょう。下請け単価の買い叩きがひどくなっています。そして貸し渋りと貸しはがしがひどいですね。これをやっているのはだれでしょう。三大メガバンクといわれる巨大銀行が一番ひどくやっています。
  しかしみなさん、こっちのほうの巨大銀行だって、年間二兆数千億円もの所得を上げているじゃありませんか。そういう巨大銀行が中小企業をバタバタつぶすような貸しはがしをやるなんてことは、これも絶対やめなさいと言うのが、政治の責任だと、私は考えるものでございます。(拍手)

 

大企業応援でなく、庶民の家計を応援する
  みなさん、もう一つ大事なことは、こういうときこそ政治が、大企業応援じゃなくて、庶民の家計を応援する、国民の暮らしを最優先で応援する、ここに切り換えなければならないということです。
  みなさん、不景気なときだからこそ、国民の中で人間らし<働ける労働のルールをつくることが、いよいよ急務ではないでしょうか。こういうときだからこそ、社会保障は切り捨てるのではなくて、充実させるのが当たり前ではないでしょうか。(『そうだ」の声)こういうときだからこそ、経済の土台を支えている農業や中小企業の応援をするのが、当たり前ではないですか。そして消費税を上げるんじゃなくて、食料品はせめて非課税にするのが、当たり前の政策ではないでしょうか。(拍手)
  こういう政策を一つひとつ打って、家計を応援する。家計がよくなれば内需があったまってきます。そして内需主導のまともな経済をしっかりつくりあげていくのが政治の責任だと、私はこう訴えたい。外需だのみから内需主導に、大企業から家計に経済政策の軸足を移せ。このことを共産党は要求して、この景気悪化に立ち向かっていきたい。みなさんの暮らしを守るためにがんばりぬきたいということを、まず最初にお約束したいと思います。(拍手)

 

働く貧困層――予算員会で派遣取り上げた理由
  さてみなさん、具体的にお話をすすめていきたいんですが、働く貧困層の問題、先ほども申しました。私は先週の予算委員会で、二月につづいて派遣労働の問題をとりあげました。ご覧になっていただけましたでしょうか。ありがとうございます。
  この派遣の問題をとりあげたのは理由がありまして、いま日本でずうっと貧困が広がっている。なぜここまで働く貧困層が広がったかといいますと、やっぱり根っこには労働のルールが壊されているという問題があります。なかでも私がどうしても許せないのは、日本を代表するような大企業が、この人間を使い捨てにする労働をどんどんとりいれて、そのことで空前の大儲けを上げたあげく、ちょっと不景気になったら、どんどん生首を切る。
  そういう使い捨てをやる。そして職場を見れば、全国あちこちで違法状態が横行していることであります。
  私がこの前の質問でとりあげたのは、偽装請負という、請負労働を偽装して、実態は派遣労働をやらされている、違法状態にある労働者の問題です。徳島にある日亜化学という発光ダイオードの大企業、栃木県にあるキャノンの工場、こういう日本の名だたる大企業で偽装請負が起こりました。
  若いみなさんが、こんなひどいことは許されないと勇気を持って告発し、救済を求めました。そしたら会社はどうしたと思います。どちらの会社も、散々嫌がらせをやりました。一日中草むしりをさせる。一日中トイレ掃除をさせる。頭を殴ったりこづいたりする。「おまえは馬鹿か」といって嫌がらせをする。そういうことを散々やったあげく、首にしたんですね。
  みなさん、偽装請負という違法で働かされていた人は被害者でしょう。被害に遭っていた労働者がやむにやまれず声を上げたら、その労働者の首を切る。こんな理不尽な話はないではありませんか。(「そうだ」の声)
  私はこんなことがもし日本で許されたら、日本の社会は物が言えない社会になってしまうと思います。ですからこの問題、国会でとりあげ、麻生首相に、「理不尽だと思わないか」、こう聞きましたら、首相も、いろいろと逃げ回っていましたけれども、最後に「事実とすればきわめて不当だ」という答弁をせざるを得ませんでした。
  ならばみなさん、「不当」と言った以上は、そんな違法、無法な状態を職場から追放するために、政治の責任を果たせということを、私は強く要求していきたいと思います。(拍手)

 

トヨタに違法・無法――配置がえで使い捨て
  それからみなさん、私は予算委員会で、世界一の企業トヨタのグループ企業のトヨタ車体でおこなわれている派遣労働の違法、無法な実態をとりあげました。愛知県にある工場ですが、派遣のみなさんに会ってお話を伺いますと、それはひどい働かせ方です。私の会った派遣労働者はこういう訴えです。
  「志位さん、私たちは二重に搾り取られている。まず派遣会社にマージンをピンはねされています。三割、四割はマージンとしてもっていかれて、手元に残るのはガタンと減ってしまう」。
  それに加えて、派遣会社が用意したアパートに押し込められているんですね。アパートに入りますと、これはキャノンの場合もトヨタの場合も同じですけれども、どこでもそうですが、アパート代をとるでしょう、電気代、水道代、テレビ代、全部差っ引かれるんですよ。五万円は引かれる。そうすると一日必死に働く重労働でも、手元に残るのは一〇万円ちょっとしか残らない。こういう状態だというんですね。
  「アパートの中はどうなってるんですか」と私が聞きましたら、3LDKのアパートの場合は、三人共同で押し込められる。2LDKは二人共同。自分の部屋に行くのに人の部屋を通らないと行けないという状態だという話でした。
  みなさん、そして私が驚いたのは、このトヨタ車体という会社で、違法状態が白昼堂々とやられているということでした。いまの派遣法制では、派遣労働というのはあくまで臨時的、一時的なものであって、長く使っても三年までしか使えないということになっているんです。三年使ったら受け入れ会社は派遣労働者に直接雇用を申し出なきゃならないという義務づけがされているんです。
  ところがこのトヨタの会社は、三年過ぎても、派遣労働者をクーリングオフという仕掛けを悪用して配置替えをやっただけで、六年、九年と永久に使い続けようとしている。こういう仕掛けが明らかになりました。
  私が国会でこれをとりあげたら、うしろのほうで聞いている自民党の議員も、「これはひどい。トヨタに調査に入れ」。自民党席からもそういう声が上がるぐらい、まさに無法状態をトヨタがやっている。世界のトヨタが、こういう労働者使い捨ての、そして派遣という奴隷労働を永久に続けるような違法、無法なことをやっている、私は絶対に許すわけにはいかないと、訴えたいと思います。(「そうだ」の声)

 

若者が立ち上がった――「蟹工船」ブーム
  みなさん、この問題、私たちずうっととりあげてまいりましたら、変化も起こってまいりました。十月五日には、東京の明治公園に若者が四千六百人も結集して、私も訴えましたけれども、もうみんな若者ですから、壮観であります。
  私は本当に未来があるなあと思っておりますが、北海道出身の小林多喜二の「蟹工船」がブームでしょう。今年に入って五十万部売れたといいます。なんで、あの「蟹工船」を若者が読み出したのか。それはですね、あそこに描かれているような奴隷労働が現代に復活した、同じような奴隷労働があった、その問題だけではないと思うんですよ。
  あの小説というのは、最後まで読みますと、そういう奴隷労働におかれた労働者たちが連帯してストライキで立ち上がる姿があるでしょう。いったんは帝国海軍の軍艦が来て鎮圧されるけれども、最後の小説の一行は「彼らは立ち上がった。もう一度」という、希望あるフレーズで結ばれていますでしょう。私は、若者たちはそこに希望を見いだして「蟹工船」を読んでいるんだと思います。
  そういう若者がどんどん広がり、東京で何千人もの集会を開くというのは、日本には大きな未来があるということを象徴しているのではないでしょうか。(拍手)

 

労働者のたたかいと共産党の論戦が政治を動かした
  みなさん、こういう労働者のたたかいのなかで、規制緩和一辺倒だった派遣労働の問題も、変化が起こってまいりまして、与野党超えて派遣法の改正が必要だという議論が起こってきました。
  私は、二月の質問では、キャノンの派遣労働の問題をとりあげました。六月に滋賀県長浜のキャノンの工場に調査に入りました。そうしましたら、重役が対応して、キャノンでは年内に派遣労働を解消すると約束をせざるを得なかったことをご報告しておきたいと思います(拍手)。ただ、派遣は解消しても、期間労働という新しい使い捨て労働の問題が次には残されています。
  それからこういう変化もあります。私が二月にとりあげた日立グループのある企業で、若い女性労働者が三年の期限をこえて五年間も派遣のまま使われているという問題をとりあげました。この問題はさすがに舛添大臣も「違法だ」といいました。そうしましたら、私の質問の直後に、会社からこの女性労働者に、「正社員になってください」という申し出がありまして、いま正社員になったという知らせが最近入りました(拍手)。これが当たり前ですね。
  労働者のたたかいと共産党の国会での論戦が巨大企業を動かし、政治を動かしてきた。ここにぜひ確信を持ってがんばっていきたいと決意を申し上げたいと思います。(拍手)
  みなさん、ここまで使い捨て労働が広がっちゃったのは、一九九九年に派遣労働を自由化した、ここがきっかけでした。このとききっぱり反対を貫いたのは、日本共産党ただ一党です。
  しかしその声は、いまや政治を動かすところまで大きく広がってきましたから、どうかこの党を伸ばしていただいて、人間使い捨て労働をなくしていく。正社員に変えていく。そして正社員のなかでの、過労死を生むような長時間過密労働もなくしていく。人間が本当に人間らしく働ける日本をつくるために力を合わせようじゃありませんか。その願いをどうか日本共産党に託してください。よろしくお願いいたします。(拍手)

 

共産党をのばして後期医療制度廃止を衆議院で可決させ差別医療をなくそう
  社会保障の問題はどうでしょう。後期高齢者医療制度に対する怒りはおさまりません。明日十月十五日、四回目の年金天引きがやられようとしています。これまで天引きされてこなかった後期高齢者の方から三百二十五万、前期高齢者といわれる六十五歳以上の方からも三百万人。合わせて六百二十五万人もの方から新たな天引きがやられます。おそらく日本列島が怒りでいっぱいになると思います。
  私がこの問題をどこでも訴えますと、戦火をくぐり抜け、復興を支えてきた高齢者にこの仕打ちは許せない。この声がどこでも返ってまいります。
  国民のこの怒りを前にして、いま政府は、動揺を始めています。あの麻生首相も自民党の総裁選挙のなかで言ったでしょう。「抜本的見直しをやる」と。たしかに聞きましたよね。
  そこで私はこの前、代表質問で、麻生首相にたずねました。「見直しするというけど、あなたはいったい、この制度について、どう考えているんですか。この制度が国民の理解を得られていないのは、誰しも否定できないでしょう。なぜ国民の理解が得られないんですか。制度が悪いから理解が得られないのか、それとも国民の理解が悪いから理解が得られないのか。どっちなんだ」と、麻生さんに聞きましたら、答えられないんですね、これ。
  どっちに答えても困りますものね。「制度が悪い」となったらやめなきやならなくなる。「国民が悪い」といったら総スカンを食います。ですからどっちも答えられないんだけれども、これは制度が悪いというのに決まってるじゃありませんか。(拍手)
  なんでこの問題、みなさんが怒っているかといったら、生きている人間を七十五歳で線引きをする。七十五歳というお歳を重ねただけで、これまで入っていた国保や健保から強制的に追い出して後期なんとか制度に囲い込む。そして保険料はどんどん上がる。受けられる医療はどんどん細る。こういう差別医療を押し付けるんですね。
  みなさん、保険料の問題、政府は一生懸命言い訳をして、「いやいや、下がっているんです」というけれども、これはみなさん、勝手なケースだけをとりあげた調査でありまして、本当に保険料が下がっているんだったら、国民がこんなに怒るわけがないじゃありませんか。(『そうだ」の声)
  そして重要なのは、二年ごとに、どんどん、どんどん上がっていくんです。この制度というのは、長寿の方が増えれば増えるほど、保険料が上がっていくんですよ。よくこんな制度を長寿医療制度などと呼べたものだと。「自公政権よ、恥を知れ」ということを私は言いたいと思います。(「そうだ」の声、拍手)
  みなさん、この問題、出発点は二〇〇〇年十一月、いまから八年前の健保法改悪の際の付帯決議なんです。そこには、お年寄りの医療は別建てにする、診療報酬も別にする。いまの悪い医療制度の原型になるようなことが書いてありました。みなさん、この付帯決議に、八年前からきっぱり反対を貫いたのは、日本共産党だけだったということをご報告したいと思います。(拍手)
  しかしいまでは、八年間ずうっとたたかってきて、とうとう国政の大争点になり、参議院では撤廃決議が上がったじゃありませんか。残るは衆議院です。共産党を伸ばして衆議院でも可決させて、この差別医療はきれいさっぱりなくそうじゃありませんか。どうかその願いを託してください。よろしくお願いいたします。(拍手)

 

WTOの仕掛けは破たん――安全な食料を北の大地から
  食料と農業の問題も大争点です。汚染米の問題がこの間、大きな問題になりましたが、ああいうことが起こることも、一番根っこにあるのは何かといったら、外国だのみの食料になっているということですよね。食料自給率が四〇%にまで下がってしまった。ここに一番の原因があると思います。
  共産党は少なくとも五〇%以上にすみやかに自給率を引き上げることを国政の最優先課題にしょうという再生プランを出しまして、いまずうっと対話を重ねております。いろんな問題がありますけど、私たちが特に訴えていることの一つは、農家のみなさんが安心して農業に打ち込める価格保障と所得保障をしっかりやろうじゃないかというのが、私どもの提案の一番の柱であります。
  みなさん、この間、たとえばお米の値段、生産者米価はどんどん下がりました。二〇〇七年産米は一俵当たり、だいたい北海道でも一万二千円というところでしょう。一万二千円まで下がりますと、農水省に、いったい稲作農家はどれだけ収入があるんだと聞きますと、時給に換算してなんと百七十九円。あまりにも低い労働者の最低賃金に比べても四分の一です。
  これはみなさん、ペットボトルがあるでしょう。五〇〇CCの水が入っているペットボトル。ミネラルウォーターは平均して百二十八円だそうです。あそこにお米をいっぱい詰め込んだ場合、生産者ベースでいくらになるかご存じでしょうか。新しい数字で計算してみましたら五十七円ですよ。水の値段の半分です。
  しかしペットボトル一本分あったら、おいしいご飯がだいたい五杯ぐらい食べられますよ。
  それなのに、だれがどう考えても、お米の生産者米価を水の半分にしちゃったというのは、農政が間違っているとしか言いようがないではありませんか。
  ですから共産党は、少なくとも一俵当たり一万七千円は価格保障をやろう、それに所得保障を上乗せして、一万八千円ぐらいはどうしても必要だという提案をしております。主要な農産物もしっかり価格保障をやって、安心して再生産ができる農業をみんなの力でつくっていこうではありませんか。(拍手)
  そしてみなさん、もう一つ、歯止めない輸入自由化にはストップをかける必要がある。あのWTO農業協定というのが結ばれたのが九〇年代の前半ですが、私が調べてみましたら、あの農業協定までは北海道の農業はそれでも生産高が増えていたんですよ。それを境にして、ガタンと減り始めました。稲作にいたっては、WTOのあと、ほぼ半分にまで落ち込みました。
  しかしみなさん、このWTOという仕掛け、いまとうとう破綻しているじゃありませんか。この前、交渉をやったけど、まとまらないじゃありませんか。
  なぜまとまらないかというと、WTOという仕掛けは、世界の食料が余っていると。余っているときに輸出国本位の仕掛けをつくろうということでつくった仕掛けなんです。しかしいま世界の食料というのは、余っているどころか、食糧不足じゃありませんか。飢餓で暴動が起こっているじゃありませんか。(「そうだ」の声)
  ですから、WTOのもともとの土台が壊れてしまっているんです。ですから、こういうときこそ、このWTOは見直せという要求をするべきときじゃないでしょうか。WTO農業協定を見直して、歯止めのない輸入自由化はストップする。ミニマムアクセス米なんていう、毒が入っているような、そんなお米はもう中止する。
  そしてみなさん、安全な食料は日本の大地から、この言葉を合言葉にして北海道農業を再生していきましょう。その願いをどうか日本共産党に託してください。よろしくお願いいたします。(拍手)

 

際立つ財源論の違い
  みなさん、ずうっとお話ししてきましたけれども、こうやって暮らしの問題をいろいろ話しますと、相手の側は必ず、じゃあ財源はどうすんだ。財源のことをいってきます。自民党と民主党もこの問題で非難合戦をやっています。自民党は民主党の財源が、政策がないといって非難する。民主党は自民党の財源政策がないといって非難する。どっちが正しいでしょうか。両方とも正しいんです。両方とも財源の保障はまったくない。なぜ財源のことを言えないかというと、両方とも本音は消費税を上げようと思っているからです。
  麻生さんは随分あからさまに言いました。二〇一五年ぐらいまでに毎年一%ずつ上げて、一〇%ぐらいにする。よく平気で言いますね。五%だってもうたいへんなのに、倍にするなんていうことをよく言えたもんだ。
  民主党はどうか。民主党はなかなか本音を言いませんけども、財界の前に出ると、本音を言わざるを得ないんです。日本経団連と民主党が六月に「政策を語る会」というのをやりました。
  その場で民主党は、消費税はいずれ上げなきゃならない。財界の前では本音を言っています。
  みなさんしかし、消費税っていうのは、所得の少ない方ほど重くのしかかる最悪の福祉破壊税ではないでしょうか。(「そうだ」の声)
  そしてこれを払っているのはだれでしょう。大企業は力がありますから、価格に全部転嫁して、自分の腹は痛みません。払っているのはだれかといったら、価格に転嫁仕切れないで自腹を切っている中小業者のみなさん、消費者のみなさんです。ですからこれは、最悪の大企業優遇の不公平税制といわなければなりません。(『そうだ」の声)
  こんな税金をもって福祉の財源に充てるなんていうのは、邪道中の邪道でありまして、共産党は絶対に反対ですし、食料品は非課税にということを訴えて選挙戦をたたかいぬきたいと考えております。どうかよろしくお願いいたします。(拍手)
  それじゃあ、それも含めて、財源はどうするのか。私たちは第一に、あらゆる無駄遣いにメスを入れようと訴えております。無駄遣いということで、一番ひどい、最大最悪、そして一番危険な無駄遣いは、年間五兆円に及ぶ軍事費ではないでしょうか。(『そうだ』の声)
  なかでもみなさん、出すいわれのない米軍への思いやり予算を二千五百億円も毎年出しています。思いやり予算で何をつくっているか。米軍の将校用には、物凄いデラックスな住宅を建てています。私の家が三つも四つも入るようなデラックスな家です。
  調べてみますと、お風呂が三つもある。私たちは国会で「なんでお風呂が三つもあるんだ」と追及したことがあるんですよ。そうしましたら、政府の答えがふるっています。『アメリカ人は日本人に比べて体格がいいからだ」。おかしいですね。体格がよかったらどうしてお風呂が三つなんだ。こんな理由もつかないようなお金、二千五百億円も出している。
  ところがみなさんの社会保障費は、毎年毎年二千二百億円削っているんです。社会保障を削って米軍に貢ぐというのは、思いやる方向を百八十度間違えているんじゃないですか(「そうだ」の声)。これはきっぱりやめさせたい。

 

三百二十億円の政党助成金やめて、障害者の応益負担撤廃を
  それからみなさん、三百二十億円の政党助成金というのがあります。共産党以外の全部の政党が山分けしています。この前、報告が出まして、自民党の六五%、民主党の八四%の支出は政党助成金だそうです。ですからそこらへんに民主党の宣伝力ーが走ってたいら、四つ車がついてたら、三つは税金だと思って見てください。
  みなさん、自民党にしても民主党にしても、「官から民へ」「民間にできることは民間に」とよく言うでしょう。そう言いながら、自分は国営政党になっている。恥ずかしくないのかと、私は言いたいと思います。(「そうだ」の声)
  最近おもしろいことがありましてね、ボリビアという南米の国で左翼政権ができました。いま南アメリカではどんどん左翼政権が広がっていますが、ボリビアの左翼政権、いの一番にやったことは、政党助成金を撤廃です。撤廃して何に使ったか。障害者の方々への福祉に充てる法案を通したんです。みなさん、これを日本でもやろうじゃありませんか。(拍手)
  私は、これはグッドアイデアだなと思って、厚生労働省に資料を出させました。障害者福祉の応益負担の撤廃にかかる費用はいくらか。しぶしぶ出してきましたけれども、ちょうど三百二十億円なんです。数字まで合いましたから、政党助成金はきっぱり撤廃して、障害者の方々の福祉に充てよ。このことを私たちは主張してまいりたいと思います。(拍手)

 

大もうけ大企業に応分の負担を
  みなさん、第二は、とるべきところから税金をとらなきゃ辻つまがあいません。大儲けしている大企業や大資産家に応分の負担を求めるのが私どもの方針です。
  いま不景気といったってみなさん、あのバブルの絶頂期に比べても大企業の儲けは一・七倍ですよ。それなのに税金は横ばいです。増えてません。大企業減税をやってきた結果です。さっきトヨタの話をしましたでしょう。トヨタは儲けが二・二倍。税金は八割に減っています。これはひどいですね。
  みなさん、私たちは無理なことをやれといってるんではない。大儲けしてるんだから、儲け相応の負担を大企業がするのは当たり前の話ではないですか。(拍手)
  こういうことをいうと、すぐ「いや、国際競争力がたいへんだ」といいますが、私たちが政府に資料を出させてみましたら、日本の大企業が払っている税金と社会保険料の負担、フランスの七三%、ドイツの八二%です。
  トヨタや日産はフランスやドイツにも企業を出しているでしょう。フランスやドイツではフランスやドイツなみの税金を払ってるんですよ。フランスで払えて、日本で払わないというのは、こんな道理の立たない話はないですね。(「そうだ」の声)
  ですからしっかり、儲かってるところには儲け相応の負担をしてもらおうではありませんか。みなさん、この二つの改革をやったら、消費税に頼らなくても、安心できる社会保障をつくれます。(拍手)

 

企業献金というバイ菌に感染しない党
  この二つの改革は当たり前だけど、やれるのはどこの党か。やっぱり企業献金をもらっている党じゃできないでしょう。自民党と民主党、それぞれ日本経団連に政策要求を突き付けられて、毎年通信簿をつけられています。A、B、C、D、E。五段階評価です。通信簿をつけてもらって、企業献金を斡旋してもらっている。こういう党では大企業に税金を払えと言えませんね。だったら献金やめますよといわれます。ですから言えない。
  共産党は党をつくって八十六年になりますが、財界からの献金、びた一文受け取っていない清潔な党です。企業献金というバイ菌には一切感染していない、本当に健全な党です。この党を伸ばしてこそ、みなさんの暮らしを守る一番の力になるということを訴えたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。(拍手)

 

アメリカ言いなり政治を続けるのか
  最後にみなさん、こんなアメリカいいなりの政治をいつまで続けるのかも、今度の選挙の大争点です。自公政権は、アフガン戦争を応援するための自衛隊の派兵を何がなんでも続けるんだと、法案を出しました。そうしましたら、驚いたことに民主党が、去年あれだけ、この法律は憲法違反だといって反対して、散々国会を引き伸ばしたにもかかわらず、今年は自民党や公明党が驚くような態度に出たんです。早く通してくださいなと、民主党のほうが急かせて、十月二十日には衆議院を通過するという日程を自民、公明と民主で合意してしまいました。
  みなさん、いまや国会は、海外派兵の問題では、自民、公明、民主の「大連立」状態になっている。憲法破壊の「大連立」には、日本の未来は託せないということを私は訴えたいと思います。(拍手)
  昨年、議論をやったというけど、この一年間でさらに事態は悪化しました。国連が九月に報告を出していますけれども、今年に入って一千四百四十五人もの民間人が亡くなっています。女性が、子どもが、お年寄りが、米軍の空爆によって殺されています。そのことによって憎悪を広がり、テロと戦争の悪循環が続いているじゃありませんか。9・11テロから七年が経った。しかし戦争でテロはなくせない。これが学ぶべき教訓ではないでしょうか。(拍手)
  みなさん、このなかで、アフガン政府も、戦争はもうやめよう、タリバンとの政治的な交渉で和平を追求しようという方向転換に出てきています。そういう転換が起こったら、日本の政府がやることは、戦争の応援じゃありませんね。戦争なんかもうやめて、政治的な交渉で、和平でテロをなくすための努力をせよ。九条を持つ国として、外交努力をやることこそ、日本のやるべきことだと、私は心から訴えたいと思います。(拍手)
  みなさん、世界の動きをみてください。東南アジアの国々を中心にTACという東南アジア友好協力条約というのがつくられています。ほとんどに広がりまして、ユーラシア大陸の二十五の国、世界人口の五七%が参加する巨大な流れになっています。
  合言葉は二つです。一つは、紛争の平和解決、もう一つは、戦争の放棄です。人類の世界から紛争はなくせないかもしれない。しかし紛争を戦争にしないことは、人類の英知をもってすれば可能だと、この希望が世界をずうっと広がって覆っているのであります。
  みなさん、その流れを考えるならば、その理想を一番先駆的な形で表現しているのが、私たちのもっている宝物、日本国憲法第九条ではないでしょうか。(拍手)
  どうかみなさん、今度の選挙では、党をつくって八六年、「蟹工船」の時代から反戦平和を命懸けで貫いてきた日本共産党に、九条を守れの願いを託してください。
  そしてアメリカいいなり政治を大本から絶つためには、日米安保条約をなくし、基地のない日本、本当の独立国といえる日本、九条を生かした平和外交で世界に貢献する日本、こういう新しい日本をつくっていく第一歩の選挙にしていこうじゃありませんか。どうかよろしくお願いいたします。(拍手)

 

いまの国会は異常――民主党は間違った政治の同じ流れ
  今日は、ずっといろんな話をさせていただきました。国会は、いま異常なんですよ。麻生内閣は、国民のみなさんの評判が悪いので、解散をズルズル先送りしている。そうしましたら民主党が、早く解散しなきゃというんで焦って、なんと何でも政権に協力しよう、そういうとんでもない動きに出てまいりました。
  いま補正予算案というのが問題になっていますが、民主党は賛成しちゃったんです。ところがこの補正予算、中身に後期高齢者医療制度を存続させて、そのうえでの見直しというのが入っている。そうなりますと、「後期高齢者医療制度撤廃」といっている民主党の方針とまったく違った行動をやっている。だれがどう見ても筋が通らない話だといわなければなりません(「そうだ」の声)。
  それに加えて、海外派兵の問題では、民主党のほうが旗振りをして、早く通せ通せといっている。
  みなさん、解散というのは、自民党にひれ伏して、膝まづいて「どうか解散してください」と“乞い願って”やられるものじゃないんですよ(「そうだ」の声)。共産党がやっているように、自公政権と真っ向から論戦で対決して相手を追い込んでかちとるのが解散じゃありませんか。(拍手)
  なんで民主党はそれができないのか。それは民主党が、自民党政治の「二つの政治悪」、アメリカいいなりと大企業中心という間違った政治の同じ流れの中にいるからです。
  いまマスコミではよく、自民か民主かということをいいますけど、私は言いたい。政治の中身を変えないままで、政権の担い手だけを変えても、日本の政治は決してよくならないということをはっきりと言いたいと思うのであります。(拍手)
  共産党が伸びれば必ず政治は変わります。きょうお話しした派遣の問題でも、医療の問題でも、農業の問題でも、はじめから間違った政治に反対を貫いていたのは、共産党一党でした。しかしいまでは、それが国民の声になり、政治を動かしているじゃありませんか。
  九議席でもこれだけの仕事ができたわけですから、私どもをさらに大きく躍進させていただいて、この若い宮内さん、みなさんの代表として送っていただいたら、すばらしい働きができることは間違いございません。

 

民主的政権への“第1歩”の選挙に
  そしてみなさん、今度の選挙、私たちは国民が主人公の民主的政権への大きな“第一歩”の選挙にしていこうと訴えています。自民党政治を大本から変える、国民が主人公の政権こそ、いま求められているのではないでしょうか(「そうだ」の声、拍手)。今度の選挙、その政権に向けた第一歩の選挙にしていきたい。
  この決意で私はがんばりぬきたい。
  私ども、二一世紀の早い時期に民主連合政府をつくるというのが大目標です。「志位さん、いつつくるの」と、よく聞かれます。これは国民のみなさんがお決めになることだけど、私の個人的決意としては、私が国会議員でいる間には民主連合政府までいきたいものだという決意でがんばっております。(拍手)
  今度の総選挙は、新しい大きな歴史的時代の始まりの最初の政治戦です。民主党の代表がいうような「最後の決戦」なんかじゃない。最初の、新しい歴史を拓く政治戦であります。今度の選挙で共産党を伸ばして、国民が主人公の、みんなが安心して暮らせる、希望を持って暮らせる日本をつくる第一歩の選挙にしていこうじゃありませんか。(拍手)

 

すばらしい若い政治家――宮内さんを国会へ
  私は今年、国会議員になって十五年になります。書記局長になって十八年になりますが、私のこれまでの、みなさんから育てていただいた政治家としてのすべてをかけて、躍進の先頭に立ってがんばる決意をここで申し上げたいと思います。(拍手)
  どうかみなさん、共産党を強く大きくしてください。この北海道から宮内聡さん、このすばらしい若い政治家を、みなさんの代表として国会に必ず送り届けてください。小選挙区のみなさんも全部勝たせてください。みなさんの大きなご支持、心からお願いし、私の訴えを終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手)