「新型コロナウイルスの問題で困っていることや心配ごとはありませんか」―。札幌市厚別区の日本共産党厚別区委員会は、「しんぶん赤旗」読者や後援会員、各種団体にアンケート用紙を配り、電話で声をかけています。

 アンケートには、高齢の男性が「妻が入所している施設で会うことができず、状況がつかめなくて不安です。自分には体力がないので、病院の予約日に病院に行っていいかもわかりません」とびっしりつづっていました。

 学童保育所から「消毒液やマスクを提供してほしい」「外での活動に制限があるので、子どもたちが元気いっぱい過ごせるよう体育館を開放して」。別の学童保育所では「家で留守番ができる高学年の子どもたちは学童に来ないようお願いしている」「高学年の子どもたちの身体的ストレスが大変心配です」との回答がありました。

 「伺ってお聞きしたいのですが、電話で失礼します」と話しかけると、「本当に大変だよね。いつまで続くのか」と対話に。83歳の女性は「買い物にも怖くていけないけど、食料がなくなったのでスーパーに行ってきました。マスクもありませんでした」といいます。

 「マスクが1枚もなく出かけられない」と訴えた85歳の女性に、手元にあった3枚をただちに届けると、すごく喜ばれました。

 橋本美香区委員長は「アンケートは客が減って日々の暮らしも大変になっている中小業者や保育園にも届けようと相談しています。“苦難軽減”の党として、とことん市民の不安に寄り添っていきたい」と話しています。

(「しんぶん赤旗」4月1日付より)