はたやま和也さんに期待します――子どもが安心・安全に生きられる社会へ

北海道教育大学名誉教授 明神もと子

 私は二十数年前、北海道教育大学釧路校の大学院で、畠山和也さんと出会いました。宮城教育大学で障害児のための特別支援教育を学び、苫小牧の中学で英語を教えていた畠山さんは児童相談所の職員になるために心理学を学びたい――というのでした。

 荒れている子どもたちにかかわって、学校教育と福祉の連携が必要であることを考えていたのでしょうか。

 

院生として優れた研究能力・指導力発揮

 ホテルのレストランでアルバイトをしながらの研究生活の一方で、多様な背景を持つ院生を組織して大学の劣悪な研究条件を変えるため活動していたのでした。現在の図書館は夜10時まで開館していますが当時は日中だけでした。畠山さんは院生協議会の代表として、大学に時間延長を要求し、実現させたのでした。

 研究能力や指導力が優れている畠山さんを私はひそかに大学教員になってほしいと思いました。

 ところが修了後、拙宅にみえた畠山さんは共産党道委員会に勤務するというのです。児童相談所でないことに驚きましたが、その「いさぎよさ」・「さわやかさ」にふれて、私の気持ちは大きな期待に変わっていきました。

 

幅広い問題意識と使命感

 そのあとは風雪に鍛えられて国会議員になり、力強く論戦を張る畠山さんに目を見張りました。幅広い問題意識・使命感に裏づけられた質問の姿に、私は教育者の思いと姿勢を強く感じていました。

 人間としての尊厳も否定され、飽きて捨てられたおもちゃのようにされた「2歳児衰弱死」は子どもの権利条例を持つ札幌市内で起きてしまいました。あまりにも悲惨なこの事件は、北海道が抱える経済・社会保障・教育等の問題の「氷山の一角」と思われます。子どもが安心・安全に生きられる社会はだれにも優しい社会です。

 

課題の対応力と誠実な行動力

 道内をくまなく回り、住民の声を聴く畠山さんは教育や福祉だけでなく、農林水産、経済産業と幅広い課題に対応できる誠実で行動力のある政治家です。日本を新しい政治へ変えるために、北海道から「はたやま和也」さんを国会に送りましょう。

(ほっかい新報7月7日号より)