新型コロナウイルス感染対策として、北海道北見市は、国民健康保険証を取り上げ、医療費10割負担を求めている資格証明書の340世帯、400人に4月末までの短期保険証を発行しました。

 資格証明書発行世帯への短期証の切り替えを求めていた日本共産党市議団が3月上旬、市に聞き取りし、明らかになりました。

 市は、コロナ感染拡大に伴い、資格証明書が発行されている市民が病院にかかれず、重症化を防ぐため、SARSウイルス対策の際の措置を参考に、短期保険証への切り替えを決めたものです。

 医療費の窓口での全額支払いが必要だった資格証明書の発行世帯は、短期保険証(3割負担)でウイルス感染に限らず、医療機関にかかれることになります。4月末以降は、その時の状況を見て判断するとしています。

 党市議団には、市民の切実な声が次々に寄せられています。

 ホテルで清掃のパートをしている女性。2月は途中までしか働けず、「3月、4月も仕事にはならないので、休んでほしい」と言われました。収入は遺族年金と本人のパートのみ。「水道代が払えなくなって止められたらと思うと…。電気代も払えないかもしれません」と切々と訴えました。菊池豪一市議がただちに対応するよう市に申し入れました。

(「しんぶん赤旗」3月31日付より)