札幌高裁は17日、2019年4月の北海道砂川市議選で当選した日本共産党の高田浩子議員が同市内に「生活の本拠としての実体」があったとは認められないとして高田議員の当選を無効とする判決を出しました。

 問題は落選した男性が同年7月、砂川市議選挙管理委員会へ当選無効を求める審査の申し立てで始まりました。

 市選管は、高田氏への聞き取りと独自調査を経て、高田氏の砂川市での居住実態を認定して申し立てを棄却、道選管もこれを支持する裁決を出しました。にもかかわらず、札幌高裁はわずか2回の審理で結審、道選管の裁決を取り消し、当選無効判決を出しました。

 党道委員会と弁護団は、高田氏の家庭内の「特別な事情」をほとんど考慮せず、市選管や道選管での慎重かつ公正な審理を頭ごなしに否定した不当判決を覆すため、上告して最後までたたかうとの声明を発表。上告と上告受理申し立て手続きをとり、22日、札幌市で記者会見しました。

 党道委員会と高田氏は、コロナ禍で苦しむ市民の願いに応える活動に引き続き奮闘する決意を述べています。

(「しんぶん赤旗」12月23日付より)