日本共産党石狩地区委員会は11日、「働く人たちの権利問題を考える」職場学習交流会を江別市で開きました。

 道労連事務局長の出口憲次氏が講演。出口氏は、コロナ禍で改めて見えたこととして①分断とバッシング②非正規・ジェンダーギャップ問題③富の分配―の三つをあげ、「こうした問題が社会のあり方をいびつにしている根本的な原因ではないか」と問題提起しました。

 交流では、「大手企業に就職した時、労働者の権利がほとんど無視されている現実にびっくりして早期退職した」などの経験が語られました。

 30代男性が「育児休職中だが、男が権利を行使するのは大変だと思う」と発言。これを受けて、「私たちの日々の運動が日本経済のあり方を変える大きな力になっていると実感した」「今の職場実態を考えると、労働組合の役割が本当に大事。党もしっかり話し合うことが必要だ」と意見交換しました。

 鈴木龍次地区委員長は「地域で活動する際に党員が住民との結びつきで直面する労働者の悲鳴に応えられるよう労働基準法などを学ぶいい機会になった」と強調しました。

(「しんぶん赤旗」10月15日付より)