北海道弟子屈町は15日、新型コロナで深刻な影響を受けている中小企業者に町独自の金融支援策を発表しました。

 摩周湖や屈斜路湖、川湯温泉など道内屈指の観光地を抱える同町。鈴木直道知事が出した「緊急事態宣言」による外出自粛で観光客が激減。大手観光ホテルの倒産があり、現行の融資制度とは別枠で、融資枠を拡大しました。

 1事業者20万円限度の事業継続補助金は、あっという間に既定予算に達しました。

 従業員が20人を超える事業者には、ウイルス対策など活性化計画書の提出を条件に、人件費と設備投資の経費に500万円を限度で補助します。

 最近1カ月の売上額が前年同月比で20%以上減少し、かつ3カ月間の売上額が20%以上減少が見込まれる事業者に、現行の運転資金600万円を1500万円まで拡大し、返済期間も5年から10年に延長します。

 日本共産党の小川義雄町議は、「臨時町議会で全会一致でした。旅館、ホテル、民宿はどこも深刻です。資金を借りる事業者が多くなっていますが、休業をいうなら、融資ではなく、国と道のしっかりした補償が不可欠です」と話しています。

(「しんぶん赤旗」4月23日付より)