日本共産党の千葉尚子札幌市議は2日、定例市議会の代表質問に立ち、五輪開催による影響、コロナ感染拡大への対応などについて秋元克広市長にただしました。

 東京五輪開催で感染拡大の不安が広がるなか、党市議団は、五輪中止を何度も市長に求めてきました。

 「開催の是非、賛否を政府に伝えたことがあるか」とただした千葉市議は「デルタ株の急速な拡散による医療崩壊の危機が予測されるなかで、開幕を迎えることが懸念される」と指摘。競技開催での人流増加の懸念など市長はどう認識しているのかと迫りました。

 秋元市長は、知事と連名の組織委員会への要請で大会の意義や感染対策を国民に十分説明した上で開催するよう求めてきたと答弁。”競技開催ありき”の姿勢を崩さず、感染リスクを高めるかどうかについても、まったく触れませんでした。

 党市議団が、各区1カ所以上の設置や移動支援を求めてきたワクチン接種の集団接種会場については、17日から5カ所目となる東区「つどーむ」について、最寄り駅からの距離に配慮して、栄町からの移動手段を確保していると答弁。「ワクチン確保に努めつつ、より地域に密着した会場について検討をすすめる」と答えました。

 「ワクチン接種と一体にPCR検査は引き続き重要になる」と強調した千葉市議は「地域単位での網羅的な検査や、広く何度でも受けられるような検査体制の充実をめざすことが肝要ではないか」と強く求めました。

(「しんぶん赤旗」7月6日付より)

※千葉尚子札幌市議の質問の全体は、日本共産党札幌市議会HPにて紹介されています。