”自然豊かな北海道に原発も核のごみもいらない”―。日本共産党の畠山和也前衆院議員は９日、函館市で街頭演説しました。

　対岸の青森県の大間原発への建設反対運動が盛り上がる同市。畠山氏が話し始めると、車の窓を開けて拍手をする市民も。原発許さない、核のごみノーの共感が広がります。

　畠山氏は、寿都町と神恵内村の高レベル放射性廃棄物（核のごみ）の最終処分場誘致で、このままでは町民の溝が深まってしまうから応募を決めたと強弁する片岡春雄寿都町長に「溝が深まるなら誘致をやめたらいい」と批判。町議会は、本会議は一度も開かれておらず、議員協議会という非公開の場での発言を議長が引き取り、議事録も町民に見せないやり方で町長を後押ししたと述べました。

　「原発事故があったら取り返しがつかないことを私たちは福島で学びました。もう一つの問題が『核のごみ』です」と畠山氏。「一番に狙われたのが北海道でした。国がやるべきことは『核のごみ』は出さない、原発ゼロと大間原発建設中止の決断こそ急ぐべきです」と力を込めます。

　原発と「核のごみ」は全道の課題と強調する畠山氏。「函館では大間原発建設中止で力を合わせてきました。今度は寿都や神恵内の住民と『核のごみ』はいらないと一緒に声を上げていきましょう」と呼びかけました。

（「しんぶん赤旗」１０月１６日付より）