統一地方選前半戦の結果と後半戦のたたかいについて

                 2019年 4月 8日    日本共産党北海道委員会・常任委員会 

 統一地方選前半戦で私たちは、知事選挙では「市民と野党の共闘」の統一候補として石川ともひろ氏を推薦してたたかい、札幌市長選挙も「市民と野党の共闘」の立場をつらぬき、「明るい革新市政をつくる会」や新社会党、自由党などと力を合わせて「市民主権を実現する会」を立ち上げ、渡辺たつお弁護士を市民代表の候補者として推薦して必勝をめざしてたたかいました。さらに、石川道政、渡辺札幌市政を支える強力な道議団、札幌市議団の確立を目指して闘いました。

 知事選では、野党統一候補である石川氏が96万票を獲得し健闘しました。札幌市長選は、「自公相乗り・国いいなり市政」を批判し、「いのち・くらしが一番」を示し、市長選の争点を浮き彫りにしてたたかい、党が推薦する候補としては過去最高の26万票を超える得票を得、大健闘しました。

 道議選では、12選挙区に候補を擁立し、4現職の必勝を含め過去最高の6議席を超える躍進を目指しましたが、札幌北区で現職の議席を失い4議席から3議席へと後退させ、前回獲得した「会派交渉権」を失う悔しい結果となりました。札幌市議選は、現有議席を失った選挙区もありますが、改選時の7議席から10議席へ躍進し、政治目標としていた10区すべてで議席を獲得することができました。ご支援をいただいたすべてのみなさんに心からお礼を申し上げます。

 今度のたたかいに向かう政治的構えとして重要なことは、「きびしさとともに、党躍進のチャンスを攻勢的に生かす」という政治的立場を貫くことでした。

私たちは、知事選でも札幌市長選挙でも「市民と野党の共闘」をつらぬき、「安倍官邸いいなりの政治の転換」の大義を掲げて闘いました。この共闘の流れの中で頑張っている日本共産党の姿が広範な人々に知ってもらえれば、他党支持者や無党派の方々を含めて、どこでも新しい支持と期待が広がる選挙でした。

また、今度の選挙戦では、「消費税10%増税」や「高すぎる国保料」をはじめ、国の悪政をそのまま押しつける道政、札幌市政の歪みを告発して、「1000億円道路よりもくらし、福祉優先へ」など問題の根本的な解決策を示し、希望を語る日本共産党に共感が広がりました。また、大きな争点になった「カジノ誘致」「原発」「鉄路」などの問題も「語れば語るほど党支持を広げることができる」など、「自公対共産党」の立場を貫いた論戦は多くの人々に共感を広げました。

私たちは、こうした可能性と条件をくみ尽くす攻勢的な選挙戦を貫きました。しかし、僅差で競り負けた選挙区もあります。現状の党活動には、党の持っている力を発揮し切れていない問題や、党員や「赤旗」読者の後退、活力の低下など、打開すべき弱点もあります。掲げた公約や寄せられている党への期待に応えることができる、よりいっそう大きな力を持った党組織へと前進することが求められている、そのことを痛感した選挙でした。

 これらの教訓を生かして、ただちに後半戦の市町村議選挙勝利のたたかいに突入します。後半戦では、全道89市町村で131人の候補者を擁立して闘います。うち7市町村で空白議会克服に、6市町で議席増をめざします。持てる力を総発揮して全員の当選めざして奮闘する決意です。「赤旗」読者、後援会員、すべての党員のみなさんのご奮闘、ご支援を心からお願い申し上げます。

                                                以上