日本共産党北海道委員会は、青山慶二委員長名で、以下の声明を発表したのでお知らせいたします。

 

<声明>

自民党総裁選挙の結果について

 

 新しい自民党総裁に菅義偉氏が選ばれ、菅政権の誕生が確実となった。

 これまで安倍政権は、「戦争する国」づくりとなる戦争法の強行など憲法を踏みにじり、森友・加計問題や桜を見る会など国政私物化という国民の疑念にも、いっさい答えようとしてこなかった。戦後最悪の安倍政権を官房長官として支えてきた菅氏の圧勝は、安倍政治の継承を選択した何よりの証拠である。

 菅氏は、「自助、共助、公助」の社会像を描き、「消費税は引き上げざるを得ない」と国民負担増を公言している。コロナで苦しむ庶民や中小企業の苦労を何一つわかっていないことに、驚きと怒りを覚えずにはいられない。

 安倍政治のもとで、北海道の基幹産業である第一次産業の生産者は大幅に減少し、正規雇用から非正規雇用への置き換えが進んだ。実質賃金も落ち込んでいる。JR地方路線の切り捨てや公的病院や学校統廃合などで、人が住み続けられない地域が広がっている。自民党政治の矛盾がいたるところで噴出している。

 多くの道民が、コロナ危機を乗り越えた新しい社会を展望している。

 しかし、菅氏ではその期待に応えられない。

 来るべき総選挙では、市民と野党の共闘の前進、日本共産党の躍進で、自民党政治に代わる新しい日本をつくるために全力をつくしたい。

2020年9月14日

日本共産党北海道委員会