「はたろぐ」6月15日より

 赤字続きの北海道新幹線建設には熱心なJR北海道が日高本線の廃止を狙っている問題で、日本共産党の畠山和也前衆院議員は15日、沿線の様似町の坂下一幸、浦河町の池田拓両町長と懇談しました。

 高波被害と台風で不通になり5年5カ月も放置し続けているJR北。4日には、沿線7町の首長に18年間で25億円のバス転換支援金を提示し、重大局面を迎えています。

 「最初は国や道もお金を出して(不通区間を)直すと誰もが信じていた。国道だったらすぐに直すでしょ」と日高管内町村会長を務める坂下町長。JRの提案は「自治体はそれぞれ色(意見)があるが、一つの方向を出したい」と言い、「新幹線赤字のツケを在来線に回されては困る」と強調しました。

 「JR案では、今の代行バスの赤字分さえ補填できない」と池田町長。「公共交通の鉄道を赤字、黒字で計るべきではない。政治の責任で国民の移動の自由を保障すべきだ」と語ります。

 新型コロナ対策に話が及び、様似町は全町民に1万円の地域商品券、浦河町は道が自粛要請した事業者への支援金30万円に町単費で14万円を上乗せ、支援を強めています。

 畠山氏は「第1次産業、医療圏、公共交通を維持し、定住できる環境へ努力する自治体を国が支え、責任を果たすよう力を尽くします」と表明しました。

(「しんぶん赤旗」6月21日付より)