6月9日に東京で開催された若者憲法集会。全国から若者1200人が集まって憲法と生活を守り、私たちの声で政治を変えようと声を上げた集会に北海道から参加した白田優さん(仮名・23歳)に感想を寄せてもらいました。

声が運動が誰かに届き、共感をする人がいて運動が広がっていく

 私は憲法を生かす新しい政治をつくっていきたい思いを持って6月9日、若者憲法集会に参加しました。

   午前中の分科会では、「入試差別問題から憲法を考える」がテーマの特別分科会に参加しました。研修医の山本さんの、入試差別に対する世間の反応を知って、おかしい環境に慣らさないために当事者である私たちが声をあげようと思ったという話を聞いて、問題に対して立ち上がることは勇気がいるけど、その声が運動が誰かに届き、共感をする人がいて運動が広がっていくんだと思いました。

「毎日3食を食べることができない」――変えるのは私たち

 メイン集会では、高等教育無償化プロジェクトFREEのユウさんのスピーチで、奨学金とアルバイト代では、「毎日3食を食べることができない。飲み会は一度も行ったことがない」という発言に心が痛みました。

 憲法25条「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」も26条「すべて国民はひとしく教育を受ける権利を有する」も守られていません。それぞれが抱える苦しみを仕方ないと諦めるのではなく、私たちの願いを掲げて、政治を変えようと伝えたい。

 デモでは、「この一票で政治を変えよう!」「決めるのは私たち!」と、思いをのせて声をあげることができました。私たちの声を誰かの心に届けることができたと思います。

主権者である私たちが政治を動かしている

  次の日、国会議員要請行動で北海道選出の国会議員に対し青年の声を届けに行きました。議員の秘書と会い、「北海道青年生活実態アンケート」の集計結果と、一人一人が政治に実現してほしいことを伝えたときに、野党議員の秘書と私たちの暮らしにお金を使う政治にしたいなど、意見が一致しました。

  日本共産党の紙智子参院議員とは直接お会いすることができ、カジノや全国一律最低賃金や消費税についてなど、幅広い議論になりました。また、農業・食糧については、北海道では食料自給率が約200%の食糧大国であり、農業は経済の土台となり支えている。だからこそ、国の段階で第一次産業を高く位置づけることが大切であるというお話が印象に残りました。

私たち一人一人の思いをじっくり聞いてくださり、紙さんの思いも聞かせていただき、とても有意義な時間でした。

憲法を活かす政治を、この参議院選挙で

   青年の声を集めて議員に私たちの声を伝えに行く。こんなに素敵な活動が経験できて、主権者である私たちが政治を動かしている実感が湧きました。

   若者憲法集会で学んだことを報告会を開いて周りの人に伝える、引き続き青年の声を集める、日本の選挙制度の問題について学び伝える、投票に行こうと友人や家族に呼びかける、こういった自分ができることを日々積み重ねていきたいです。そして7月の参議院議員選挙で憲法を生かす政治を地元から作っていきたいと思います。