ジャガイモやビート畑が広がるオホーツク海に面した北海道小清水町で、町内飲食店を支援する「出前応援事業」が好評です。出前・テークアウト(持ち帰り)メニューを通常価格の2割引で販売し、値引き分を町が補填します。

 鈴木直道知事の強い外出自粛要請で大打撃を受けた町内飲食店の売り上げにつなげようと、町商工会が町に提案。食堂や仕出し店などが参加しています。

 参加する「ふれあいセンター」の従業員は「仕出し弁当のほか、法要料理の注文もあります。事業者、消費者双方が助かっています」と歓迎します。

 日本共産党の畠山和也前衆院議員は8日、町商工会を訪問。長谷川恭司事務局長は「飲食店売り上げは4~9割減です。『店をたたもうか』という相談もきています」と訴え。町は4月末で効果をみて、割引率引き上げを検討していきます。

 町議会経済厚生委員長を務める工藤孝一党町議は「商工会と町が協力し機敏な支援策をとることができた」と評価。畠山氏は「打撃を受けた飲食店を支えつつ、地域にお金を循環させる優れた事業です。党も業者団体と力を合わせ、要求を一歩二歩でも前に進めたい」と話しました。