ヒグマの出没が都市にも見られ、死傷事故が続発する中で「ヒグマってこわい」「いや人間がよく知らないからだよ」―など様々な意見が出ています。

 ヒグマの会(事務局酪農大野生動物生態学研究室・佐藤喜和事務局長)では、先々月、小冊子「ヒグマ・ノート」(第3版)を発行しました。

 本冊子は、A5・32ページ、イラスト・写真が多く「ヒグマのかたち」「一生」「四季」「たべもの」「行動範囲」など、15のテーマが見開きで誰でもわかりやすく解説されています。

 執筆は、北大・坪田敏男教授、NPOもりねっと・山本牧代表、道総研・閒野勉専門研究主幹など、当代一流の専門家が担当。

 ヒグマの事故はなぜ起きるか、身を守るにはどうしたらいいか、出会ってしまったらどうするか――などの対処法がよくわかります。

 山本牧さんは「静かな隣人・ヒグマの本来の姿やうまく付き合うヒントを解説した」「野山に行くときちょっと用心したり、森を見る目が変わり、豊かな森を安全に楽しんでください」と語ります。

――「ほっかい新報」7月18日付より――