日本共産党の真下紀子北海道議は23日、道議会予算特別委員会知事総括質疑に立ち、鈴木直道知事をただしました。党道議団が、新型コロナウイルス対策を盛り込んだ2019年度補正予算を組むよう提案したにもかかわらず、拒否し続けていた知事がようやく重い腰を上げ、今定例会で補正予算案を提案することになりました。

 官邸の要請を受けて真っ先に、一律休校と「緊急事態宣言」を発した鈴木知事。道内は潮が引いたようにみるみる景気が落ち込み、経済と暮らし、営業に甚大な影響を招いた知事の責任をただした真下氏は「道独自の対策はこれまで一向に見られない。“やるべきことはすべてやる”と豪語した知事が『宣言』と同時に、なぜ対策を打たなかったのか」と迫りました。

 質問にまともに答えない鈴木知事。国に呼応した対策を早急にとりまとめ、今後の対応に万全を期すとの答弁に、真下氏は「早急な対応をするというならどのような規模、内容で実施するのか。一律休校、『宣言』などによる損失を全額補償する手だてを取るべきではないか」と語気を強めました。

 鈴木知事はしぶしぶ、道民や事業者から寄せられた要望や国の対策を踏まえ、道として対策を検討し、必要となる補正予算案を提案する、と表明しました。

(「しんぶん赤旗」3月25日付より)