「はたろぐ」12月1日より

 新型コロナ対応に追われる教育現場の多忙をよそに、北海道教育委員会が全国に先駆けて「1年単位の変形労働制」導入の条例案を12月道議会に提出した問題で、日本共産党の畠山和也前衆院議員は1日、道高等学校教職員組合連合会、全北海道教職員組合の役員と懇談しました。

 昨年12月の臨時国会で公立学校の教職員を「1年単位変形制」で働かせる悪法を強行した安倍前政権。長期休業期間に休日をまとめ取りできるとし、通常の勤務時間を延長するもので、過重労働の軽減に役立たない、働かせ方改悪です。

 道教組の斎藤鉄也書記長は、両教組が実施したアンケートで96%が「導入の意見を聞かれていない」と回答したと告発。「現場に何も伝わっておらず、怒りは大きくなっている。コロナ禍で大変な時期に意見を聞かず、押し通すことは許せない」と訴えました。

 多くの教職員が時間外勤務上限を超えていると道高教組の尾張聡委員長。「働きすぎだから教員を増やそうと求めている」と記者会見して世論に訴える予定だと語りました。

 畠山氏は「感染の急拡大に急いで対応すべき時に、やるべきは教職員の業務削減や増員です。『強行するな』の声を広げていきましょう」と応じました。

(「しんぶん赤旗」12月3日付より)