紙智子議員は3月25日の参院農林水産委員会で、持続可能な環境保全型の林業を実践する自伐型林業への支援策の拡充を求めました。

 自伐型林業への支援策にある「森林・山村多面的機能発揮対策交付金」は、森林の多面的機能を発揮させるために地域住民などが行う森林の保全管理、森林資源を活用する取り組みを支援するものです。

 紙氏は、北海道自伐型林業推進協議会が管理する広葉樹林での取り組みを紹介。同対策の予算が2013年度の30億円から、半減しているとして、予算拡充の検討を求めました。

 野上浩太郎農水相は、「活動実態と組織の要望、現場のニーズを踏まえ、森林の保全管理などの地域活動の支援に取り組みたい」と述べました。

 また紙氏は、地域に密着した自伐型林業を支援する自治体が53に広がっているとし、自伐型林業を山村振興や森づくりの担い手として政策的に位置づけて支援するよう求めました。

 野上農水相は、「自伐型林業は、地域林業の活性化や、山村振興を担う重要な主体であり、今後とも自伐型林業の支援を行っていきたい」と応じました。

(「しんぶん赤旗」4月2日付より)