真下紀子道議が、道議会で中央依存・政権依存を批判

 日本共産党の真下紀子北海道議は22日の道議会一般質問で、高橋道政の16年間を検証し、高橋はるみ知事をただしました。
 真下氏は「非正規雇用が17万人も増加し格差拡大と貧困化に拍車をかけてきたのではないか。海外来道者がいくら増加してもあくまで外需頼み。知事のいう『輝き続ける北海道』はこんな現状なのか」とただしました。
 高橋知事は「さまざまな課題解決にとりくんできた」と言い訳に終始し、はぐらかしました。
 再質問で、2003年の知事就任以来、直近まで道内総人口、20歳未満人口、正規雇用者数、農家戸数、中小企業・小規模企業など各種の指標が軒並み減少し続けていると具体的に示した真下氏。「海外からの来道者が魅力を感じる北海道の自然と農業のコントラスト、農地を支える農業従事者は7万1000人、42・4%減、小規模企業2万7000社、18・3%減少し、”経済の高橋知事”が聞いてあきれる」と強調しました。
 真下氏はさらに、泊原発の再稼働問題は「国が国が」と国と規制委員会に丸投げし、自民党の参院道選挙区候補になった途端、自民党の原発推進政策に右へならえし、泊原発の再稼働を進めることについて「政治家として『二枚舌』は決して許されない」と断じました。
 高橋知事と何度も論戦し、ちまたでは”知事の天敵”と呼ばれたと真下氏。知事が決断した北海道新幹線の巨額赤字が地方路線存続を困難にし、カジノ誘致の決断、泊原発の再稼働問題を道民に”置き土産”する高橋氏を批判。「最後まで中央依存、政権依存の姿を変えなかった。その政治姿勢だからこそ北海道の自治の姿は見えてこなかった」と締めくくりました。

(2月23日付け「しんぶん赤旗」より)