「はたろぐ」11月27日より

 国保病院を19床の有床診療所に転換して4年、救急指定診療所として二次救急も担っている北海道黒松内町の「くろまつないブナの森診療所」。日本共産党の畠山和也前衆院議員が11月27日に訪問し、宮本康弘事務長、富樫真紀看護師長と懇談しました。岩沢史朗町議が同席しました。

 コロナ感染が始まった2月末から入院制限や受診抑制のため、電話対応や訪問看護で日々対応に追われてきたと富樫氏。患者の9割が80代で介護が必要な人もいて、「職員は『感染しない、させない』と常に緊張状態です」と語りました。

 検査は抗原キットで対応している同診療所では、気圧を低くしてある陰圧室を設置し発熱外来を設けました。

 4月まで同診療所に勤めていた岩沢町議は「町内には介護の福祉施設が多くあるので、陽性者が出れば医療崩壊につながりかねません」と指摘します。

 宮本氏も「コロナ対応で職員の負担が増えて、収入面でも影響を受けており、国からの直接支援が必要です。必要とする資材も確保できるようしてもらいたい」と求めました。

 11月30日には、後志地方の中核病院の倶知安厚生病院でクラスター(感染者集団)が発生し、地域医療での不安が強まっています。

 畠山氏は「検査体制の拡充や医療機関への減収補てんが絶対必要です。繰り返し道や国に要請していきます」と表明しました。

(「しんぶん赤旗」12月4日付より)