紙智子議員は3日の参院農林水産委員会で、漁師にはクロマグロ漁の漁獲制限を求めながら、プレジャーボートによるクロマグロ漁には制限も漁獲報告書の義務もないとして、対策を求めました。

 クロマグロ漁には強い漁獲規制があり、沿岸漁業者には厳しい漁獲制限が求められています。一方、津軽海峡など各地でプレジャーボートによるクロマグロ漁が絶えず、資源管理が緩すぎるとの批判が出ています。

 紙氏が、プレジャーボートによるクロマグロの漁獲量を把握しているかただしたのに対し、山口英彰水産庁長官は「調査は行っていない」と答えました。

 紙氏は、新漁業法が資源管理強化のため沿岸漁業者に漁獲成績報告書を義務付けているが、プレジャーボートにも報告書を求めるかと質問。山口長官は「報告の義務づけはない」と答えました。

 紙氏は、沿岸漁業者には漁獲制限や漁獲報告書を求めながら、プレジャーボート、遊漁船には甘すぎると指摘。漁獲量の確認など沿岸漁業との調整を図るよう求めたのに対し、野上浩太郎農水相は「遊漁者に資源管理への協力を求めることは必要だ。沿岸漁業者との調整は検討したい」と応じました。

(「しんぶん赤旗」12月11日付より)