冬場を前に再び感染が拡大しているコロナ対策強化とともに、今後流行が懸念されるインフルエンザ対策を急げー。日本共産党の宮川潤道議は4日、道議会保健福祉委員会で、インフルエンザの予防接種ワクチンが在庫切れとなり、接種打ち切りが相次いでいる事態を取り上げ、安定供給に道が役割を果たすよう追及しました。

 「札幌市内の公立・公的病院でも、早くも10月中にインフルエンザワクチン接種について『受け付け終了。今後の入荷予定なし』としているところがある」と宮川氏。医薬品卸売業者が医療機関からの発注について、流行期前の1回のみで追加分を受け付けないからではないかと問い、「追加発注を受け付けるよう卸売業者に強く要請すべきだ。道民に『ワクチンは昨年度よりも増産されており、今後も供給されます。心配ありません』とのメッセージが必要ではないか」と求めました。

 畑島久雄医務薬務課長は「卸売業者は追加注文を受け付けていると承知している」としつつも、例年は1度しか出さない道から業者への「安定供給」要請をすでに2度出したと指摘。「医療機関からの発注に適切かつ柔軟に対応するよう要請する」と答えました。

 「何度も要請するのは業者が医療機関からの発注に応えていないことではないか」と迫る宮川氏。三瓶徹保健福祉部長は「より多くの人が接種できるのが重要。関係機関と連携し、ワクチンの安定供給に努め、道民に市町村を通じ適切な情報発信を行う」と答弁しました、

(「しんぶん赤旗」11月6日付より)