新型コロナウイルス感染者が97人と北海道で群を抜いて多い千歳市(人口9万7800人)で、山口幸太郎市長がPCR検査センターの設置を進めていることが明らかになりました。日本共産党千歳市委員会(佐藤仁委員長)と吉谷徹市議が8日、申し入れた際、市長が「必要性は理解している。医師会など関係機関とも協議し、すでに検討を始めている」と述べました。

 同市ではグループホームで感染者が増え、介護従事者が不足し、介護崩壊状況にあり、病院でも感染者報告が続き、病院の閉鎖などで医療にかかれない市民が出始めています。

 吉谷氏は、肉体的にも精神的にも追い詰められ、感染のリスクとたたかっている医療・介護従事者への配慮と支援が必要だと強調。佐藤氏は「感染者が人口比で道内でトップの状況にあり、危機感を持って対応すべきだ」と治療や隔離を速やかに行うため、市がPCR検査センターを設置し、検査体制を強化せよと迫りました。

(「しんぶん赤旗」5月12日付より)