「はたろぐ」11月27日より

 環境基準をはるかに超える270倍もの猛毒のヒ素が出土した北海道新幹線の札幌延伸に伴うトンネル工事。日本共産党の畠山和也前衆院議員は27日、危険極まりない残土はどこでも出る可能性があるのではと黒松内町を訪れ、内浦トンネル(長万部―蘭越間)の東川工区受け入れ地を調査しました。

 全長15・56キロの同トンネルの中間にある東川工区。残土受け入れ地は、2カ所(計59万平方メートル)の町有地で、有害物質を含む要対策土が同じ場所に捨てられます。すでに基準値の4倍のヒ素を含む残土が出ており、町民からは「残土埋め立ては安全なのか」と不安の声が次々上がっています。

 受け入れ地現場で、畠山氏らは鉄道・運輸機構から説明を聞き、丹念に調査しました。

 「朱太(しゅぶと)川の清流を守る会」が受け入れ反対の請願署名(344人分、有権者の16%)を町議会に提出しています。

 「朱太川近くの沢地なので、10年後、20年後は大丈夫なのか不安です」と「守る会」の高木晴光氏。畠山氏は「斜坑の残土から基準を超えるヒ素が出た。本坑も同じ地層なので、出る可能性が大きい」と述べ、機構に改めて要請していくと表明しました。共産党の岩沢史朗、菅一の両町議が同行しました。

(「しんぶん赤旗」11月28日付より)