戦前の日本共産党の指導者で理論家の野呂栄太郎没後87年碑前祭(党南空知地区委員会、治安維持法国賠同盟南空知支部共催)が19日、出身地の長沼町で開かれました。名著『日本資本主義発達史』や、弾圧に屈せず果敢にたたかった功績、生き方を引き継ごうと、参列者が碑に花を手向けました。

 宮田汎国賠同盟道本部会長は「5年前、全国で初めて市民と野党の統一候補を擁した衆院道5区補選が、野呂が学者や研究者と共同して日本資本主義を解明した当時の”統一戦線”と重なります。総選挙は野呂の遺志を継ぎ、頑張りましょう」と呼びかけました。

 長沼町の間嶋勉教育長は「学ぶことを諦めなかった野呂の生き方を見本にしたい。平和と豊さが先人の尊い犠牲と労苦の上に築かれたことを忘れてはならない」と語りました。

 ”野呂は利口で温かいという以外に人格的に非常に重みのある尊敬すべき人だった。資本主義が発達したおごりは、ヒューマニズムに欠けていること”と中学の同級生、真鍋真次郎さんの言葉を紹介した日本共産党の、はたやま和也前衆院議員。国民の苦難に背く冷酷な菅政権を批判、「市民と野党の共闘で必ず政権交代を果たしたい」と表明しました。

 岩見沢、夕張、美唄3市長と長沼、栗山、南幌3町長のメッセージを紹介しました。札幌市平岸霊園では、墓前祭が行われました。

(「しんぶん赤旗」2月21日付より)