2015年6月、「戦争法」を阻止するため、私ども退職教職員有志は「教え子を再び戦場に送るな! 北海道の会」(送るなの会)の活動を始めました。その活動に故・児玉健次さんとともに、苫小牧で教職を3年務めたはたやま和也さんも参加してくださいました。

 今後1年以内に国会解散が予想され、日本共産党は衆議院北海道比例区の候補に、はたやま和也さんを決定したことを私は大歓迎します。ふりかえると、17年10月10日、衆議院選挙公示の朝、私は札幌駅前で行われた市民と野党の共闘候補の第一声に参加し、はたやまさんと握手した後、新千歳空港に向かいました。

 「生業を返せ、地域を返せ福島原発訴訟」福島地裁判決に参加するためです(福島大出身の私の友人の多くが原告でした)。当日、安倍首相は福島市の田圃で第一声をあげたが、原発に一切触れず現地の怒りを高めたという話を思い出します。選挙結果、はたやまさんは惜敗でした。

一人ひとりに想いを馳せる

 でも私は、道民一人ひとりに想いをはせる、はたやまさんは衆議院議員に相応しいと思います。衆議院議員としての3年間での質問回数は最多クラスであり、その活動が際立っていたからです。

 国会の現状は、自民党は党利党略政治に没頭し、公明党は破廉恥な戦略で政権に留まり、知性と良識を欠く政権運営に加担しています。日本維新の会は「実のある改革」を主張しながら自民党とともに野党共闘分断をすすめています。しかし、国民の願いを真摯に受けとめない政治は、長続きしないのではないでしょうか。

市民と野党の共同進めた

 はたやまさんが衆院選で当選したのは、14年12月です。それから衆議院北海道5区補欠選挙で「市民と野党の共闘」を求める運動が広がり、共闘を実現させました。

 この運動は全国の多くの方々を励ましました。そして共謀罪反対、戦争法阻止、市民と野党の共闘を求める闘いが全国に広がりました。私が住む札幌南区でも「平和をつくろう南区実行委員会」の活動が始まりました。国政における共産党議員、はたやまさんの存在が大きかったと改めて思います。

 私ははたやまさんと日本共産党に夢と希望を託します。軍拡増税にストップをかけ、くらしと社会保障・教育を充実させてほしい。食料自給率アップに貢献する北海道、原発NO! 再エネ基地北海道、そして核戦争のない恒久平和に貢献し、国際社会で名誉ある地位を占める日本になることを願って。

(「ほっかい新報7月9日付より」)