北海道憲法共同センターは9日、札幌市内でガザ侵攻を停止し、国連総会の決議の履行を求める街頭宣伝を実施しました。日本共産党のはたやま和也衆院比例予定候補も参加し、人道支援募金への協力を呼びかけながら、スピーチしました。

子どもたちの犠牲を放置できない

 国連の独立専門家グループが「ジェノサイド(大量虐殺)のリスク」を指摘しているガザ地区の惨状について、「罪もない子どもたちが犠牲になっている現実を放置しておくわけにはいかない」と訴えたはたやま氏。

 ハマスとイスラエル双方が民間人を犠牲にしていることは許されないと述べつつ、イスラエルの攻撃によって病院や学校が破壊され、国連職員やジャーナリストも犠牲になっていることを厳しく批判しました。

 ロシアによるウクライナへの侵略を国際法違反と言わないダブルスタンダード(二重基準)のアメリカに追随している日本政府について、はたやま氏は「情けない、恥ずかしい話ではないでしょうか」と話しました。

 そして、国連総会で121カ国の賛成で採択された「人道的休戦」に日本が棄権したことに触れ、「なぜ、平和憲法を持つ日本政府が背を向けるようなことを行うのでしょうか。日本政府がイスラエルに対して国際法に違反している事実を指摘しないことは、イスラエルが行っていることを正当化することになってしまいます」と強く非難しました。

即時停戦を世論の力で

 はたやま氏は、「今みんなで声を上げることは決して無駄ではありません。一緒に力を合わせて、イスラエルが行っているガザ地区への無差別攻撃、大量虐殺、ジェノサイドをやめるよう世論を一緒に広げよう」と呼びかけ、周りの方と話題にする、SNSでも広げるなど「やれることはすべてやって」、即時停戦を世論の高まりで後押しすることに力を合わせようと強く呼びかけました。

(「ほっかい新報」11月19日付より)