今年も若者憲法集会が6月30日に東京で開かれます。若者憲法集会実行委員会は、全国各地で岸田自民党政権の進める敵基地攻撃能力保有と大軍拡をストップさせる青年の世論を広げようと、「敵基地攻撃能力保有・大軍拡に反対する青年の草の根ネットワーク運動」を呼びかけています。

 北海道でも民青同盟が力を合わせて運動を進めています。山本朱莉委員長に取り組みを聞きました。

──現在、道内ではどんな取り組みが展開されていますか?

 「ネットワーク運動」は、地域・職場・学園に根差した草の根の活動を広げています。北海道では現在、19のネットワークが立ち上がり、各地で取り組みを強めています。

 その中でも、札幌白石・厚別の地域班の同盟員が加わり結成した「南郷7丁目北ネットワーク」では、地下鉄駅前で毎週宣伝を行い、学習も進めるなど活発に活動が展開されています。

 宣伝は、シールボードで青年の思いを聞いて対話する形で行っています。足を止めてくれた青年には、政府の狙いや大軍拡を推し進めようとしていることなどを紹介し、日本がどういう国に進んでいったらいいのか、相手の思いも聞きながら対話を重ねています。

 その結果、最初は「敵基地攻撃能力保有は仕方ない」と言っていた青年も「それはよくない。やっぱり反対です」と話してくれるなど、青年の中にも平和の世論が広がっています。

 また同時に、「ネットワーク運動」の参加者を広げる呼びかけも行っていて、宣伝で「公式LINE」に登録してもらい、そこから学習会や宣伝のお誘いなどを進めて共にネットワークを広げる担い手づくりも進めています。

──今後の運動についての思いを教えてください。

 現在、学生班は新入生歓迎運動に力を入れていますが、新歓後は学生班も「ネットワーク運動」を強めて、地域や職場のネットワークと合流し全道各地でさらに運動を広げていきたいと思っています。

 戦前から侵略戦争に反対し、平和を掲げてたたかってきた民青同盟が「ネットワーク運動」に取り組むことには大きな意義があります。その意義を一人ひとりの同盟員につかんでもらって、一緒に大軍拡をストップさせようと呼びかけてたたかえる組織をつくっていきたい。

 ウクライナやパレスチナ・ガザで戦争や虐殺が続き、日本が軍拡を進めようとしているなかで、今こそ民青がやらないといけないんだという気持ちもあります。

 全道でさらに多くのネットワークを立ち上げて、担い手を増やし、総選挙では「ネットワーク運動」でつながった青年と一緒に、青年の声と力で岸田自民党政権をたおす大きな運動に発展させていきたいです。

(「ほっかい新報」5月5日付より)