6月12日、札幌市議会の第2回定例会が招集されました。本会議後に開催された厚生委員会では市民から提出された「敬老優待乗車証(敬老パス)の改善」を求める陳情が質疑されました。陳情した市民は、前回は継続審議となり任期満了で審議未了となったと述べ、「審議してほしい」と趣旨説明をしました。

 質問に立った長屋いずみ市議(北区)は、日本共産党札幌市議団が行ったアンケート結果(1388人から回答)も示しながら、市に対して改善を求めました。

 「車を手放したのでバス・地下鉄は私の生活機関です。敬老パスは本当にありがたい」など制度への喜びの声がある一方で、「足が痛いのでタクシーで使えるようになると助かる」「市内のすべての公共交通機関で利用できるようにしてほしい」など制度の改善を求める声があがっていることを紹介しました。そして、敬老パスの利用目的として「通院」「買い物」が多く占めているなど、生活に欠かすことのできない役割を担っていることを指摘。高齢になっても生きがいをもって暮らし続けられるようにと、陳情の採択を呼びかけました。

 しかし、自民・公明・民主の3会派は質問をすることもなく、日本共産党以外の会派によって再び継続審議となりました。傍聴に訪れていた市民からは”ため息”がもれました。

 日本共産党札幌市議団は敬老パスの拡充のために、引き続き、取り組んでいく決意です。

(「ほっかい新報」6月18日付より)