当選を喜び合う吉岡議員(中央)ら

 統一選前半戦から1ヶ月。札幌市議会議員選挙の清田区で、吉岡ひろ子市議が清田区では初めての連続当選を果たしました。4つある定数5の選挙区で勝利したのは清田区(得票率14%)だけでした。18年地震からの復旧・復興における吉岡市議を先頭にする献身的取り組みへの共感がありました。

 僅差で競り勝った最大のポイントは、支持を周りに広げる「折り入って作戦」でした。

 昨年の8月に市議のリーフを作成、議会の合間をぬって党支部・後援会との折り入って訪問をスタートさせました。候補本人が訪ねることで後援会員は「満面の笑み」。家族や知人への支持広げをお願いしました。

 市議が不在の時は、短い本人の動画を支部のグループラインで送信。支部の訪問の際に活用し、支持者からは好感を持って迎えられました。4年前の選挙から活用し始めた「折り入って」訪問と電話。今回は告示前の支部長会議で意義を学びしっかりつかみ、腑に落ちる形で行動に生かせました。日報の折り入っての数も日を追って増加し、確信に変わってゆきました。

未来なくなる危機を乗り越え

 もう一つは中央からの「支部への手紙」。会議での読み合わせと「返事」への対応。市議選勝利と130%の党をつくるという、2つの目的を果たすことでした。

 手紙の返事は全ての支部・グループが提出。ある支部は「こんな目標できるわけない」とため息ばかり。また、ある支部は「抜本的な前進がなければ未来がなくなる危機」、ある支部は「党の存続と吉岡勝利を一体で取り組むことで頂をめざそう」など、強い自覚が芽生えた「返事」でした。

 清田区でも、告示直前から勝共連合(統一教会と表裏一体)による反共ビラが、マンションや市営住宅、一部戸建てに投げ込まれ、闘争本部も反撃ビラで応じました。他陣営の「共産落とし」のシフトが組まれ、2期目も重なって厳しい選挙戦を強いられました。

 告示直前に「緊急の訴え~現状のままでは、議席を失いかねない」を盛り込んだ後援会ニュースを大量発行。党支部や支持者の危機意識と「折り入って」のいっそうの広げを呼びかけました。

25人でアナ学校も

 9日間の選挙戦に向けて、アナウンサー学校を開催。集まった25人ほどのアナ予備軍が、全員で想定原稿を実際に声出ししました。本番ではアナも手振りも初めてという方が次々と参加し、選挙カーの中は初々しい訴えが響き、厳しい選挙戦を盛り上げました。吉岡市議候補も演説のボルテージを上げ、最後まで突っ走りました。

岸田政権に地方から反撃を

 岸田政権の悪法ラッシュの終盤国会。黙っていることは認めること。大軍拡・大増税NO! 原発回帰NO! マイナンバーカードの強要NO!。支持率回復でやりたい放題の岸田政権は総選挙も視野に入れたとの報道も。岸田政権の大暴走に地方から反撃のノロシをあげ、地方から厳しい審判を下すために、自力をつける活動にも挑戦したい。

 日本共産党清田区委員会事務局長 古田 俊暁

(「ほっかい新報」5月14日付より)