札幌市内各地で署名など「敬老パスを守れ」の声が広がるなか、3月29日、「札幌敬老パスを守る会連絡会」主催の「札幌敬老パスを守る決起集会」が開催されました。会場は廊下まで参加者があふれ出し、終始熱気ある集会となり、報道各社も駆けつけました。

 三浦誠一共同代表(北海道生活と健康を守る会連合会・会長)が挨拶にたち、「これまでも3回の改悪がなされたが、今回は一番たちが悪い。予算を削りたいとの思いで、『敬老パス』ではなくそうとしておきながら、『残します』とあざむいている」と批判しました。

 年金者組合札幌支部協議会事務局長の斉藤浩司氏を講師に学習講演が行われ、「敬老パスと市提案の『敬老健康パス』との違い」「上限7万円を2万円に引き下げること」「『敬老』ではなく『健康増進』という性格がちがう制度にすること」「市民の声を聞いていない問題」、などいくつもの問題点を具体的に説明し、質問も受け付けました。

 会場には、日本共産党札幌市議団全員が参加し、会場から出された質問に対して、太田秀子幹事長が議会の状況と市政について報告しました。

敬老パスカフェ、町内会に申し入れ、多彩な活動交流

 個人・団体から8つの活動交流が行われました。「市に抗議したが、のれんに腕押しだった。敬老パスカフェを開催し、街頭で市民に訴えている」(新婦人厚別)、「老人クラブの会長に申し入れ、了解をもらった。今、町内会の会長に申し入れしている」(東区)、「健康な人も、病気の人も支援するのが『敬老』ではないか。健康というなら4つしかない老人福祉センターを増やしてほしい」(手稲区)、「市の説明会に参加したが、市民の声を聞かない、質問にきちんと答えない、良いことばかりアピールする、これではオリパラと同じだ」(北区)、「南区はバス代が他の市内地域より高い。高齢化率も高い。敬老パスを残してほしい」(南区)、「もみじ台団地はスーパーが一つしかない、新札幌に買い物、病院に行くのに敬老パスは必需品だ」(厚別区)、「この署名はすごく反応が高い。集めてもってきてくれる。青年と街頭で話したら、わかってくれた。青年の要求実現もともにガンバロウとなった」(豊平区平岸)、など次々と発言されました。

11月までの10万筆署名

 村井勇太事務局長の行動提起があり、4月に署名を持って市に申し入れをしながら、11月までに10万筆を目指すこと、街頭や学習会で市民に知らせること、ニュースなどで経験交流をすること、ネット署名もすすめること、などが提起されました。

 最後に、会場全員で「団結がんばろう」を唱和しました。

(「ほっかい新報」4月7日付より)