学費と生活費をまかなうためにバイトを掛け持ちする学生。一日10時間以上働いても月20万円ほどの給料に、将来と自身の体を心配する40代の労働者。憲法13条が保障する「個人の尊厳」と「幸福追求権」が脅かされています。

 政治とは本来、国民の命と暮らしを守るために「税金をどう集め、どう使うのか」を議論・決定する場です。しかし、岸田自民・公明政権は、国民生活には目を向けず、次期戦闘機の開発や武器輸出の解禁など、「戦争国家」への道を突き進んでいます。人間の「尊厳と幸福」を最大・最悪の形で奪う「戦争」への道を突き進んでいます。

 すでに戦争は始まっている。岸田政権の危険な動きを何としても止めなくてはいけない。同年代や未来ある若者たちの切実な声を国政の場に届け、政治や社会は変わるのだとう希望を届けたい。それが、私が立候補を決意した理由です。

 ロシアによるウクライナ侵攻から4カ月が経過した2022年6月、当時6歳だった私の甥は、父親を捜して泣き叫ぶウクライナの子どもの姿をテレビニュースで目の当たりにし、”せんそうはこどもしない”と書いたポスターをつくりました。この話を、「心優しい子」というエピソードで終わらせてはならない。

 純真無垢な子どもたちに、戦争の悲惨さ、恐ろしさを目の当たりにさせてしまった私たち大人には、戦争のない平和な社会を引き継ぐ責任があります。「”耕”そう、”平”和な社会」を合言葉に、自民党政治を終わらせます。

(「ほっかい新報」5月5日付より)